病院からの電話

毎週1~2回、かかりつけ医のところへ通院している母。この日の朝も病院に出かけました。

1時間後、私のスマホに何やら知らない番号から着信が。

「◯◯◯医院です。電話代わりますので、少しお待ちくださいね」

その言葉を聞いた私の頭の中は、(病院から?代わるって先生に?呼び出し?もしかしてお母さんはもう・・・)ありとあらゆる悪い想像をし、最悪のことまで思い浮かべ、不安と緊張で心臓バクバク!

少しして、

「あ、もしもし、頼まれていた買い物なんだっけ、忘れちゃった」

と母の声。普段から重いという理由で出かけるときにスマホを持って行かない母に、(も~!なんなん!?心配させてー!びっくりするから病院の電話をそんなことに使わないで!)と怒りモードになった私は、声を荒げ強めに言いました。

「こんにゃく!」

「あーそうだったー」

と母は嬉しそうに電話を切りました。

どんなに強く言っても、『こんにゃく』という柔らかい言葉では伝わらなかった私の怒り。

数時間後、家に戻ってきた母の手には、しっかりとこんにゃくがありました。

頼んだのは私だし、ありがとうなんだけど・・・。

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