自販機の思い出 <冬のおしるこ>

自販機の思い出 <冬のおしるこ>

ある日の帰り道、寒いから温かいジュースで手を温めながら歩こうと自販機でおしるこを買った。私が買ったのがラストだったようで売り切れの表示が出た。
ラッキー!ギリギリセーフ!とウキウキしながら、取り出し口に手を突っ込み缶を掴んだら、「ひぃー!!!」思わず声が出るほど缶は冷えていた。
えっ?私、冷たいのを間違って押した?一瞬自分を疑ったが、いやいや、この時期季節もののおしるこに冷たいはないでしょと自販機のディスプレイを確認。やはり、HOTでだけ売られている。なんで~???冷たくて飲めないやん!手を温められないやん!
夜、寒空の下クレームの電話を入れるのは面倒で、とりあえずその冷え冷えの缶をバッグに入れて、もう少し先のおしるこが売っている別の自販機へ行くことにした。寒いけど、それまでちょっとの我慢、そこのは安いから懐にやさしい分より温かいよと自分に言い聞かせて坂道を上がった。自販機に着き、おしるこを探した。あったー!!!けど、売り切れ。ガーン!!!アンラッキーやん。

家に帰って、冷えたおしるこ缶を鍋で温めて飲んだ。ちょっとだけ、気持ちが収まった。

関連記事

PAGE TOP